カチャカのソフトウェアアップデート情報解説(Ver 3.11.11)

2025年5月28日にカチャカのソフトウェアアップデートが実施されました。このアップデートで2つの機能追加と複数の機能改善が行われたので、何が変わったのかを詳しく解説します!
目次
カチャカの機能追加(Ver 3.11.11)
ルーティンに複数のアクションを登録(カチャカプロのみ)
これまで、1つのルーティンにはアクションを1つしか登録できませんでしたが、今回のアップデートで複数のアクションを登録できるようになりました。(遠隔操作では複数アクションを含むルーティンは表示・実行できません)
これにより、下記のようなより柔軟で実用的なルーティン設定が可能になりました。
- 1つのトリガーで複数のタスクをまとめて実行する
- 複数の目的地への移動を一度に指示する
操作手順

- ルーティンタブを開く
- 画面右上のプラスアイコンをタップ
- 任意のトリガーを選択
- 任意のアクションを選択

- 画面下部の「+アクションを追加」をタップ
- 任意のアクションを選択
- さらにアクションを追加したい場合は、手順5-6を繰り返す
- 右上の「保存」をタップ
カチャカアプリで「目的地の家具を載せる」操作が可能
これまで、【Kachaka API】や【ボタン操作】に限定されていた「目的地の家具を載せる」機能が、カチャカアプリからも使えるようになりました。ルーティンのアクションとして登録することで、家具を個別に指定せずに、目的地の家具を載せる指示が可能になります。
なお、移動を含む一連の動作を設定したい場合は、上記の「ルーティンへの複数アクション登録」機能を使うことで実施できます。
設定画面

カチャカアプリ(v2.23.5)の設定画面
ルーティン機能の操作に対応しています。
アクションから「家具を載せる」を選択してください。

カチャカボタンハブ(v1.5.1)の設定画面
例)「ホーム{目的地}」にある家具を「 後ろ向き / 前向き 」で載せる ⇒ ホームに置いてあるカチャカシェルフを載せます
改善された機能
- 家具を取りに行く際に、走行ルートが正しく使用されない問題が修正されました。※なお、地点間ルートを使っている場合は、対象の家具が「家具のホーム」の近くに配置されている必要があります。(カチャカプロのみ)
- IPアドレスが枯渇しているWi-Fiルーターに接続した場合に、「IPアドレスの取得に失敗しました」の通知が表示されるようになりました。
- 【Kachaka API】を使用して、「IsReady」における地図切り替え中などの準備中のステータスを取得できるようになりました。
- フリートマネージャーシステム(2025年夏リリース予定)において、「カチャカの登録」操作に使用するパスコードを生成できる機能が追加されました。※こちらはβ版の機能になります。
- 家具を載せる動作の安定性が向上しました。
当社では、実際にロボットを持ち込んだ無償のデモンストレーションやレンタルを行っています。導入を検討中の方で、ロボットの動きを見てみたい方はぜひ当社にご相談下さい。
カチャカプロ(kachaka Pro)紹介動画

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