配膳ロボットはどれを選べばいい?機能やスペックを比較検証します!

配膳ロボットは、指定された地点まで自動でモノを運ぶロボットのことです。導入することで搬送行程をロボットに任せられるため、その間にスタッフは他の作業に注力することができ、作業効率のアップにも繋がります。
配膳ロボットの耐荷重は主に30〜100kg程で製品によって異なります。そのため、何を運ばせたいのかを想定し、必要な可搬重量のあるロボットを選択することが重要になります。
目次
1. 配膳ロボットの比較(BellaBotPro、CarryBot、kachaka Pro)
1.1 機能面の比較

BellaBotPro
18.5インチの大型ディスプレイが搭載され、商品やキャンペーンのプロモーションが可能となります。また、スマートトレーや複数の新技術を搭載し、安定性・操作性がともに向上しました。

CarryBot
CarryBotはOrionStar Roboticsによって開発された100kgの積載能力をもつ配膳ロボットです。積載部はカスタマイズ可能なため、様々な用途に対応出来ます。

カチャカプロ(kachaka Pro)
「カチャカプロ(kachaka Pro)」はPreferred Roboticsにて製造されたロボットで、専用の棚とドッキングし、⼩型・安価・簡単操作という特徴を持っています。
項目 | BellaBotPro | CarryBot | カチャカプロ(kachaka Pro) |
最大可搬重量 | 40kg | 100kg | 30kg |
棚の調整 | 高さ調整可能 | 調整や付け替え可能 | 付け替え可能 |
ディスプレイ | ○ | × | ○(棚に取付可能) |
走行中のBGM再生 | ○ | ○ | ○ |
停止中のブレーキ | △(モード切替で可能) | △(モード切替で可能) | ○ |
走行経路の選択 | ○ | ○ | ×(自動で選択) |
遠隔操作 | ○(ボタン) | × | ○(ボタンやタブレット) |
1.2 価格面の比較
機能や可搬重量が多くなるほど値段は高額になる傾向があります。
「カチャカプロ(kachaka Pro)」は手頃な価格で購入できますが、可搬重量が小さいため使用できる場所が限られます。「CarryBot」は100kgまで可搬出来ますが、カチャカプロと比較すると高額になります。「BellaBot Pro」はカメラやセンサーが多く搭載しており、安全ですが価格は高めになります。
項目 | BellaBotPro | CarryBot | カチャカプロ(kachaka Pro) |
価格 | 400万円程 | 320万円程 | 4年保守付き100万円程 |
保守費用 | 本体価格に込み | 本体価格に込み | 本体価格に込み |
2. それぞれのメリット・デメリット

BellaBotPro
✅ メリット
- LiDAR×2とRGBDカメラ×3、正面RGBカメラを搭載し安全性が高い
- 大型ディスプレイがあり搬送しながら宣伝が可能
- 天井にマーカーを配置すれば迷子になりずらい
❌ デメリット
- 価格が高い
- 停止中にブレーキをかけるにはモードの切り替えが必要
- 棚の形状が変更できないため決まったサイズのモノしか運べない

CarryBot
✅ メリット
- 100kgまで可搬できる
- 可搬重量が大きい割に安価
- 棚を付け替えられるため、様々な形状のモノを搬送可能
❌ デメリット
- ディスプレイを搭載できない
- 停止中にブレーキをかけるにはモードの切り替えが必要
- 可搬重量が大きくパワーがあるため、衝突時に怪我のリスクがある

カチャカプロ(kachaka Pro)
✅ メリット
- 安価なので比較的手軽に導入できる
- 設定がタブレットででき、自動でマッピングまで可能
- もともと家庭向けに作られているロボットなので設定が簡単
❌ デメリット
- 可搬重量が小さく、重いモノが運べない
- 走行経路を自分で作成して進むので、ルートが限定されている場合は別途設定が必要
3. どちらを選ぶべき?
4. まとめ
配膳ロボットを導入することで搬送行程をロボットに任せることができ、作業効率のアップに繋がりますが、特徴や機能はロボットによって異なります。そのため、事前に何を運ばせたいのかを想定し、必要な機能を備えたロボットを選択することが重要になります。
どのロボットが用途に合っているか分からない方はぜひ当社にお問い合わせください!最適なロボットをご提案いたします。
また、当社では実際にロボットを持ち込んだ無償のデモンストレーションやレンタルを行っています。導入を検討中の方で、ロボットの動きを見てみたい方はぜひ当社にご相談ください。
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