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THK製搬送ロボット「SIGNAS」で台車搬送の自動化

SIGNASの導入提案事例サムネイル

THK製搬送ロボット「SIGNAS」の導入事例をご紹介

SIGNAS導入前の課題

SIGNASを導入する前は、かご台車に載せた製品を、作業者が電動牽引車で運搬していました。

製品が多いため一日に何往復もしなければならず、作業者は一日の作業時間の半分以上を搬送するだけという単純作業に割いていました。

そこで、搬送作業をロボットに任せようと社内で話が進み、各種搬送ロボットを検討していたそうです。

しかし、搬送ロボットを導入するためには、機能面・安全面でクリアすべき課題が数多くありました。

  • 台車及び牽引治具は現状のものを流用したい。
  • 台車サイズ:幅650mm×長さ1300mm×高さ1300mmを牽引したい。
  • 複数台の台車を一度に搬送したい。
  • 台車の切り離しを自動で行いたい。
  • 目線の高さでロボットの起動や各個動作を実施したい。
  • 回転灯を追加し、ロボットの状態を目線の高さで確認できるようにしたい。
  • 緊急時に押しやすい場所に非常停止スイッチを追加したい。

SIGNAS導入の決め手

そのような様々な課題を解決できるロボットとして当社はTHK製搬送ロボットの「SIGNAS」を提案しました。

SIGNASは内蔵カメラで目印となる「サインポスト」を認識しながら自律走行できる、ルートテープレスで今までにない新しい誘導方式の搬送ロボットです。許容荷重は積載で150kg、牽引で500kgまで搬送が可能です。

この「SIGNAS」を当社の工場で機能追加し、課題を解決することができるロボットに改良しました。

タッチパネルの設置

SIGNAS上にアルミフレームを組み、目線の高さにタッチパネルを設置。使い勝手を考慮し高さや角度、向きなどを変えられるようにしました。経路指示や起動、昇降ユニットの各個動作をタッチパネルから操作をすることが可能です。

回転灯の設置

SIGNASの状態を目視できるよう、3色の回転灯を目線の高さに設置。

非常停止スイッチの追加

緊急時押しやすいよう、前後2か所に非常停止スイッチを設置。

台車脱着のための昇降機能の設置

台車牽引治具を脱着するためのピン昇降機能をSIGNAS背面に設置しました。SIGNAS背面の操作スイッチへのアクセス性や安全性(指が入らない)、作業性を考慮し設計し、昇降アクチュエータは低トルクのものを使用しています。

これらの改良やSIGNASのオプション機能である自動充電、経路作成や初期設定の簡単さ(1日で設定可能)などを評価していただき、導入を決めていただけました。

SIGNASを導入した効果

SIGNASを導入したことで作業者の搬送作業を無くすことができ、搬送時間工数4Hを削減することができました。

また、今後はさらなる安全性向上のために、台車が正しく連結されているかどうかを検知するセンサを追加する予定です。

改良したSIGNAS

SIGNAS 紹介動画